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食事道のキホン「食の三原則」で健康的な体づくり★レシピ「秋のやくぜんスープ」
最近は新型コロナウイルスの影響により、健康への関心が高まり、「予防」をテーマに食事・運動・心の持ち方などがメディアでも紹介されています。
このような時だからこそ、体づくりの基本である「食」について見直してみませんか?
玄米酵素では、日本に古くから伝わる「食の三原則」を基本とする食の考え方を「食事道」と名付け、その普及と実践に努めています。
今回はそんな食事道の基本「食の三原則」についてカンタンにご紹介します。
■ 食の三原則とは?
世界から賞賛されている「日本型食生活」の基本ともいえるのが、先人の叡智として受け継がれてきた「食の三原則」という考え方です。
(1) 適応食 [てきおうしょく]
日本人に適した、米を中心とする穀物や野菜中心の日本の伝統食を心がけましょう。
(2) 身土不二 [しんどふじ]
自分の住む土地で取れた旬のものをいただきましょう。
(3) 一物全体食 [いちぶつぜんたいしょく]
食物は全体でひとつの命。それを丸ごといただきましょう。
■ (1) 適応食
適応食を歯の形から考えてみましょう。
人間の歯の形は、穀物を食べるのに適した「臼歯」が20本、野菜・海藻を食べるのに適した「門歯」が8本、動物性食品を食べるのに適した「犬歯」が4本。それらの割合に応じたバランスの食事(穀物:野菜・海藻:動物性食品=5:2:1)が、人間本来の適応食と考えられます。
■ (2) 身土不二
自分の身体と土は一体であり、自分の住んでいる国、土地でとれた旬のものを食べよう、という考えです。
人間はその環境に合うよう、長い年月をかけて身体を変化させてきました。私たち日本人は、先祖代々食べ続けてきた、穀物・野菜を中心とした日本食が体に合っていると考えられます。
旬も重要です。多くの野菜は旬の季節に栄養が豊富になります(図1)。
食がグローバルになった今だからこそ、身土不二を見直したいものです。
(図1)野菜のビタミンの通年変化
■ (3) 一物全体食
食べ物はまるごと食べることが理想的、という考え方です。
野菜はできるだけ皮をむかない。魚は切り身よりもまるごとの小魚を食べる。米は白米よりも、精白しない玄米。また、にんじんに含まれるβカロテンは、実は皮の部分に多く含まれています。丸ごと食べる小魚は、骨まで食べられ、カルシウムなどのミネラルを多く取ることができます。
■ 食の三原則から、環境と未来を考える
実は、食と環境問題は密接に繋がっています。食事道(食の三原則)の実践は、日本の伝統食文化を見直すだけでなく、今話題の環境問題にも大きく貢献します。
「適応食」のごはん(米)を選んで食べることが、田んぼを守り洪水を防ぐことに繋がります。
「身土不二」の地元でとれた作物や食品を使うことで、自然の無駄使いを減らすことができます。
「一物全体食」の考え方は、食材の廃棄をできるだけ出さず、食品ロスを減らすことがきます。
自分たちの健康にも良く、環境にも貢献できる「食事道(食の三原則)」を実践してみませんか?
食事道について、もっと詳しくはこちら
それでは、今回のレシピをご紹介します。
(1人分)エネルギー43kcal 塩分1.0g
-材料(6人分)-
- はと麦:30g
- 白きくらげ(乾):8g
- れんこん:40g
- かぶ:1個
- えのきたけ:1/2袋(50g)
- 長ねぎ:10cm(20g)
- 生姜:10g
———– - 水:900ml
- やくぜんだしの素:1袋
- 醤油:小さじ1
- 自然塩:小さじ1/2
- こしょう:少々
———– - クコの実:5g
- 松の実:5g
- 白ごま:適量
-作り方-
- はと麦は洗ってから一晩水につけておき、ざるに上げて水気を切ります。
- 白きくらげは水で戻します。クコの実もさっと水で戻します。
- れんこん、かぶはいちょう切りにします。えのきたけは石づきを取り3等分に、長ねぎはぶつ切り、生姜は千切りにします。
- 鍋に分量の水と”1″を入れ火にかけます。柔らかくなったら、やくぜんだしの素、白きくらげ、”3″を入れて煮込み、調味料を加えます。
- 器に盛り、クコの実、松の実、白ごまをのせます。
-ポイント-
これから旬を迎える、きのこやれんこん、かぶを使ったレシピ。
白きくらげは薬膳として古くから使われ、潤いを与えると言われています。
※やくぜんだしの素は、和風だしや昆布だしでも代用できます。