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ネバネバ食材で夏バテ克服!★レシピ「ネバネバ丼」
暑い日が続き、そろそろ疲れが溜まってきてはいませんか?
ちょっと疲れ気味、食欲がない、胃腸の調子がいまいち…
そんなときにチカラを発揮するのが「ネバネバ食材」です。食欲のない時でも不思議とスルスル食べられますよね。
そんなネバネバ食材ですが、なんとなく「健康にいい」とはわかっているものの、どんな成分が何に良いかなど意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ネバネバ食材の健康パワーについて紹介します。
■ ネバネバの正体は?
食材に含まれるネバネバ成分は、主に水溶性食物繊維(多糖類)や糖とたんぱく質が結びついた糖たんぱく質です。水溶性食物繊維は水に溶けるとヌルヌルした粘性をもちます。
■ ネバネバの効用
- 整腸作用、便秘や下痢にも効果的
- 胃の粘膜保護、炎症予防
- 血糖値の上昇を抑える
- コレステロール値の上昇を抑える
- ナトリウム排泄効果で、高血圧を予防
- のど越しがよく食欲がないときでも食べやすい
■ ネバネバ食材Pick up
【オクラ】
ネバネバ成分はペクチンなどの水溶性食物繊維で、コレステロール値や血糖値の上昇を抑え、胃の粘膜を保護し、整腸作用などの働きがあります。その他にも抗酸化作用のあるβ-カロテンや、カリウム、カルシウムなどが多く含まれます。
【モロヘイヤ】
「王様の野菜」と呼ばれる栄養たっぷりの緑黄色野菜。β-カロテンの含有量は野菜のなかでもトップクラスです。他にもビタミンC、E、ビタミンB群、食物繊維、カルシウムなども含まれます。胃を保護するマンナンが豊富で、血糖値の上昇抑制や高血圧予防にも効果的です。
【あしたば】
β-カロテンが豊富で、植物性食品にはめずらしく、ビタミンB12を含んでいます。葉や茎から出る黄色い汁に含まれるカルコン、クマリンは、抗酸化作用のある機能性成分。腸の調子を整える、胃酸の分泌抑制するなどの作用もあります。
【やまのいも(長いも・山芋など)】
でんぷん分解酵素であるアミラーゼやジアスターゼなどの消化酵素を含み、でんぷんの一部が消化の良いかたちで含まれているため、生食ができる特異な「いも」です。ネバネバ成分のマンナンが胃の粘膜を保護し、消化・吸収を助けてくれます。
【めかぶ・もずく】
主なネバネバ成分はフコイダンやアルギン酸。フコイダンは免疫細胞を活性化させる働きが期待されます。他にも、カルシウム、ヨウ素(ヨード)、食物繊維などが豊富です。
【なめこ】
ネバネバ成分である水溶性食物繊維が腸の調子を整え、さらに免疫力を高めてくれるβ-グルカンも含まれます。
【納豆】
納豆のネバネバはポリグルタミン酸という成分で、納豆菌が大豆のたんぱく質を分解してできたグルタミン酸(アミノ酸の一種)と、フルクタン(糖の一種)からできています。ポリグルタミン酸のなかには、ナットウキナーゼという血栓溶解酵素が含まれています。また代謝に必要なビタミンB2はゆで大豆の約7倍含まれ、ビタミンB1、E、K、たんぱく質、食物繊維なども豊富です。
■ ネバネバ食材が疲労や滋養に効くワケ
ネバネバ食品が疲労回復や滋養強壮に効くのは、単にネバネバ成分の効果だけではありません。胃を保護したり、消化酵素により弱った胃腸をサポートしたり、エネルギー代謝を促すビタミンB群などの栄養素が多いといった相乗効果のためと考えられます。
ネバネバ食材には、たくさんの栄養素が含まれています。
夏バテ気味の方は食べやすいネバネバ食材で、体の調子を整えましょう。
それでは、今回のレシピをご紹介します。
■ネバネバ丼
(1人分)エネルギー394kcal、塩分0.1g
–材料(2人分)-
- 納豆:60g
- 長いも:200g
- めかぶ:50g
- 小ねぎ:3本
- わさび:適宜
- 醤油:適宜
- 玄米ごはん:320g
–作り方–
- 長いもはすりおろし、小ねぎは小口切りにします。
- 器に盛った玄米ごはんにすべて盛り付け、小ねぎを乗せます。
- 好みの分量のわさびと醤油をかけて、いただきます。
–ポイント–
ネバネバ食材をたっぷり使った、暑い日でもつるりと食べやすいレシピ。今が旬のオクラやモロヘイヤなどを加えても美味しいです。
玄米にはデンプンがエネルギーに変わるときに必要なビタミンB1が豊富に含まれます。