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ビフィズス菌と乳酸菌の違いって?
2021.06.26
「腸活」「菌活」といった言葉がすっかり定着した昨今。
腸内環境はカラダだけでなく心の健康をも左右すると言われていますよね。
さらに最近では腸内の善玉菌を元気に育てる「育菌」も注目されています。
腸に良い働きをする善玉菌の代表として知られるのが【ビフィズス菌】と【乳酸菌】。
「ビフィズス菌と乳酸菌は何が違うの?」と思ったあなた。
実は、菌の種類や特徴、腸内での居場所や働き方も違うのです。
ビフィズス菌と乳酸菌の違い
ビフィズス菌と乳酸菌の違いは、酢酸をつくるか・つくらないかにあります。乳酸菌は乳酸しかつくりませんが、ビフィズス菌は乳酸以外にも大量の酢酸をつくります。
乳酸菌はある程度、酸素があっても生きていけます。そのため乳酸菌は、腸内だけでなく発酵食品や乳製品、自然界などにも生息しています。
一方、ビフィズス菌は酸素があると生きて活動することができません。そのためビフィズス菌は、酸素がほとんど届かない大腸に生息しています。
大腸で働くビフィズス菌
大腸内では、ビフィズス菌が圧倒的に優勢。
ビフィズス菌は乳酸に加えて酢酸を大量につくり、腸内を酸性化して悪玉菌などをすみにくくする整腸効果が期待されます。さらに腸を刺激してぜん動運動を活発にしてくれます。
酢酸は短鎖脂肪酸の一種で、
・腸粘膜を維持して、バリア機能を高める
・脂肪細胞へ働きかけ、脂肪の蓄積を抑制する
などの働きもあります。
小腸で働く乳酸菌
小腸には酸素が存在するため、ビフィズス菌をはじめ腸内細菌の大半はすむことがきわめて難しい環境ですが、そのぶん乳酸菌にとっては活躍の場。
乳酸菌もビフィズス菌と同様、自らがつくる乳酸で腸内を酸性化することで、悪玉菌が増えるのを防ぎ、さらに腸の動きをよくして、おなかの調子を整える働きがあります。
また小腸は多くの免疫機能を備えているため、乳酸菌はその機能を活発にさせるアクセルの役目を担っています。
善玉菌がよろこぶ食品
腸内に元々存在しているビフィズス菌や乳酸菌を増やすためには、善玉菌の栄養源となるもの、さらに不要なものをスムーズに出せる腸にするために有効な食品をとりましょう。
<食物繊維(水溶性)>
海藻類、野菜類、りんごなど多くの果物 など
<食物繊維(不溶性)>
根菜、きのこ類、豆類、海藻類、乾物、玄米などの未精白穀物 など
<オリゴ糖>
大豆、タマネギ、ごぼう、バナナ など
<発酵食品>
納豆、みそ、漬物など
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